好評開催中!ARA-ARA-PROJECTについて改めて考えてみる
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こんにちは^^
8月16日より、ARA-ARA-SERIESが始まりました!
藤沢店・室町店・大阪店にて開催中です。
初日には台風が来ていたにもかかわらず、
早速多くのお客さまにご来店いただきました。
ありがとうございます!!
ARA-ARAプロジェクトは2022年に始まったプロジェクト。
イチから人の手で作り上げることにこだわりを持つkapuwaは、ブランド発足当時から今日に至るまでずっとB品と呼ばれてしまう商品に頭を悩ませていました。
アトリエにどんどん溜まっていくB品と呼ばれる商品。
このままではいけないというスタッフの想いから、このプロジェクトは始まりました。
<藤沢店>
そもそもkapuwaにとってのB品とはなんだろう?
私たちは考えます。
機械で大量生産された全く同じで完璧な商品があふれる時代。
そして大量生産されたがゆえに大量廃棄に繋がっている問題。
一方、ひとつひとつ手作業で、
色合いや生地の風合いに個性があるkapuwaの商品に果たしてB品というものはあるのだろうか。
コンセプト的に、これをB品と位置付けて良いのだろうか?
「これがB品なの?」
販売側の気持ちとは裏腹に、
実際にサスティナブルな考えをお持ちのお客さまと出会うとハッとさせられることもありました。
もちろん、手織りの際に糸が一本抜けてしまい生地が薄くなっていたり、
ファスナーやホックなどの縫製不良のものは検品会社のスタッフをはじめ、
アトリエの縫製スタッフが丁寧に補修をして店頭に届けています。
難しい場合はアラアラさんとしてお迎えいただく準備をします。
自然と共にものづくりをすること。
ここにkapuwaは重きを置いています。
様々な技法や生地を扱うことにチャレンジすれば、リスクも生まれ、さらに天候が関わってくる。
空調管理が徹底されている室内の工場で作っているのではなく、全てが自然相手。
湿度に弱い染色作業。
雨が多くて生地がしっかり乾かない、
生地と染料の相性がよくなく色の定着が不十分。
そんな商品はアテンションをつけて販売しています。
そしてここが難しいところで。
国によって、人によって、思考や価値観は違うもの。
実際にインドと日本とではかなりの差があり、毎回デザイナーがインドのスタッフとコミュニケーションを取り意思疎通を測っています。
↑ひとつひとつ、どこがアラアラ箇所なのか、スタッフが心を込めて手書きしています
特に記載が多いのが「織り傷」
手織りだからこそ出てきてしまう、大きな悩み。
アトリエで検品するときも、スタッフと一番悩むポイントです。
「これはB品なの?手織りの勲章だけど、でも場所が気になるよね・・・」
「でも問題なく着れるよね。洗濯しても全く問題なかったし・・・・」
悩み抜いた末に、アラアラとなった商品にタグをつける際は、「織り傷」と書きます。
少し複雑な気分になるのが正直なところです。
また、織り傷という言い方に疑問を持ち、デザイナーにインドではどのように呼んでいるのかと聞くと、
「そもそもインドは織り傷という言葉もないし、認識もない」と言いました。
インドでは、糸に凹凸があったり、結び目があったり、別の染料が飛んでいたりしてもそれが普通。
ここは日本だから、そう思っていた自分もいましたが、
”こちら側ばかりが完璧を求めていてはいけないのではないか?”
”これが正解なの?インドでものづくりをしている本質は?”
”私たちkapuwaスタッフがもっと歩み寄り、理解し、伝えていくことがもっとも大切なのではないか?”
インドの素晴らしい生地を扱えるのも、当たり前ではない。
お互いが平等で、ウィンウィンの関係でいたい。
インドのスタッフも努力をしていて、年々クオリティが上がっているから余計目立つという現状も。
完璧を求めるのも悪いことではないけれど、
作られている工程を想像すればするほど、沸々と疑問がわいてくるのです。
スタッフも積極的にアラアラを購入し着用していますが問題なく着用できていて、
個性がまた他にはなく愛着が湧くという言葉もあります。
見た目を気にすることが多い日本。
ですが最近はエシカルやリサイクルも普及し、
着倒して穴が空いたら刺繍を施してみたり、リメイクする人も増えてきました。
「着れば着るほど気持ちいいの。
なんだかね、田舎のおばあちゃんちにあった寝巻きの質感。手放せない」
そんな言葉をいただいたときに、
作る側、販売する側ももっと意味を込めて、ものを大切にする文化になったらいいなと思う今日この頃です。
そんなARA-ARA-SERIESはしばらくアトリエで待機したのちに、
常設店にてこんなにも綺麗に、キラキラと展開されています。
<室町店>
<大阪店>
kapuwaのARAARAプロジェクト。
個性あるアラアラさんは各店にいます。
同じものはないので、全て一点限りです。
ご賛同くださるみなさまと、このアラアラさんが大切な時間を過ごせたらと願います^^
真面目にものづくりをしているからこその悩み。
インドの手仕事だからこそ、これからも様々な取り組みができたらなと考えています。
ARA-ARAタグにはスタッフも想いも乗っています。
ぜひ会話も楽しんでいただけたら。
どうぞゆっくりとご覧になってくださいね。
——–SHOP INFO——–
藤沢店
神奈川県藤沢市南藤沢21−1 小田急湘南ゲート/2階
Tel:0466-52-5494
OPEN: 10am-8pm
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室町店
東京都中央区日本橋室町1−5−5 コレド室町3/3階
Tel:03-6265-1140
OPEN:
Mon-Fri 11am-8pm
Sut-Sun: 10am-8pm
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大阪店
大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神梅田本店/7階
Tel:06-6345-0240
OPEN: 10am-8pm