kapuwaのはじまりVo.2 〜カディ編〜
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kapuwaのはじまりVol.2
今回は「カディ」についてお届けいたします。
(kapuwaのはじまりVol.1ブロックプリント編はこちらから)
blog筆者はカディ好きなのでここでも頻繁に語っていることが多いと思いますが、(笑)
今回もどうぞお付き合いくださいませ^^
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改めて、カディ”khadi”とは・・・
インドの代表的伝統技法のひとつ、
手つむぎ、手織りの布のこと。
糸に凹凸があり、素朴でやわらかい風合い。
一つ一つに異なる表情がある。
夏は涼しく、冬は暖かい。
糸巻き機「チャルカ」によって撚られた糸は織りムラや色ムラが風合いとなる。
初めてカディに触れ、袖を通したときの感覚を覚えている方はいますでしょうか・・・?
私ははっきりと覚えています。
以前よりヴィンテージのインド綿を愛用していたのですがその着心地と同じでした。
おそらくこれらは機械織り。
きっと、何度も何度も洗って柔らかくなっていったもの。
1970年代のものが多いので、様々な人が大切に着てきたんだと思います。
およそ50年もの月日を経て柔らかくなったヴィンテージインド綿たちと変わらぬ柔らかさに驚いたんです。
驚くほどやわらかく、軽くて、着心地の良さに感動し、
それ以来、私は一年中愛用しています。
機械織りのアイテムもカディにはない強みがあり好きなのですが個人的にはやっぱりカディが好き。
お客さまとお話ししているときはどうしても熱量が高まり語ってしまいます。(笑)
今年の秋冬アイテムも、カディを多数揃えています。
全てカディ。
秋冬も楽しめるなんて・・嬉しすぎる!
裏地が起毛になっていたり・・・
厚手カディ生地に加え、しっかり裏地、
ちゃんと保温してくれる生地ができたり。
中綿入りのキルティングが出来たり。
デザインやトレンドも取り入れ年々挑戦できる範囲が広がり。
毎回楽しみにしています。
思えば、入社当時はもっとカディは少なかったなぁと。
年々増えているような・・・?
「カディ=夏」のイメージが、そうで無くなっているkapuwa。
デザイナーに聞いてみたところ、
2013年にインドのプリント工場のオーナーから突然、
「カディ村いく?」と言われ、急いでチケット取ってインドへ向かったそう。
当時はカディについて今ほど認知度も多くなく高価で作れる型数もかなり少なかったといいます。
デザイナーの生地への追求と熱量に心動かされたインドの大切なパートナーであるオーナーの声で今があるんだなと。
その話から、これが当たり前ではないと、日々感じるようになりました。
温暖化が進み、日本も気温が高くなり、ジメジメとした気候が増えてきている中、カラッとしたカディはとても適していると思います。
今日から12月というのに、ワンピースとベストで海岸を歩けるって・・・
本当に驚いてしまいます。
お店では、意識せずに触るもの全てがカディというお客さまが多くいらっしゃいます。
お声がけをすると、
「見ればわかる、触ればもっとわかる」と。
もしかしたら、目や心が、欲しているのかもしれません。
”体に良いものを”
”生活を穏やかに”
”自分を大切に”
そんなふうに思う人が増えているように思える中、
自分の体を優しく纏う生地って、とっても癒し効果があると信じています。
新品なのに、何度も洗ったかのような柔らかさと、なんだか安心感。
それは、手織りに加え、コルカタの川で何度も洗いをかけているから。
電気を使わずに、自然の恵みと、木製の機械を用い、人の手で柔らかくしていく。
昨年10月に大倉集古館という美術館で、
古くに作られたカディを展示する美術展に行った時の衝撃を覚えています。
ガラスのショーケースに鎮座しているブロックプリント。
美しく展示され、ふわりと優雅に揺れるモスリン。
美術館に展示している生地が、kapuwaの店頭には溢れている。
生地にこだわる、kapuwaの商品たち。
個人的には、商品と言いたくなくなるくらい。
わたくしたちは、アートを纏っていると思っています。
インドの大地で、インドの気候で、
自然と共存しながら作られる服。
共存しないと生まれない服。
こんな時代だからこそ。
カディという素材に注目して。
自然のチカラと、人の手の温もりを、感じていただきたいです。
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カディができるまでのご説明は過去記事をご覧くださいね。
kapuwaの世界へようこそ♩改めてインドの素晴らしき技法をご紹介
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