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kapuwaのサスティナブルな取り組み、
「ARA-ARA-PROJECT」が期間限定で始まっています。
<コレド室町店>

<藤沢湘南GATE店>

<大阪梅田店>

世界に一つだけの、個性あるアラアラさんは、
kapuwaの常設3店舗にて展開しております。
「ARA-ARA-PROJECT」とは?
ご存知ない方や、おさらいはこちらでご確認くださいませ♩
https://kapuwa.info/5621/
kapuwa内で当たり前のように言葉にする、
「アラアラさん」というワード。
一般的には「B品」「不良品」と呼ばれていますが、
私たちはそう呼びません。
なぜならば、手仕事だからです。
もちろん、穴や縫製・サイズ不良はそれに当てはまりませんが、
手仕事ゆえの違和感に関しては、ご理解いただけるお客様の手に渡ってもらえたら・・と感じています。
アラアラさんも2022年に始まり丸3年。
顧客さまを中心に、認知度もご理解もいただくことができ、
kapuwaの製品が循環していることを実感しています。
今回は、改めてアラアラさんが出る理由や、
現在のインドの工場の状況について、
またデザイナーAIKOの想いもお伝えしたいと思います。
✳︎
アラアラさんでよく見かけるのは、
織りキズや染料飛びがメインかと思います。

実はそもそも、インドには織り傷という概念がなく。
織り傷という言葉は存在しません。
なぜならカディは全ての工程が手作業。
糸が柔らかく切れることもあるので、その段階で何度も糸を結び直して織る。
そこを私たちは傷と呼んでしまっているのが現実です。
穴が空いたり、切れたりすることはないのですが、結び目がポコっと出るので、見た目でそのように見えてしまう。
インドの職人たちは、想像もできないほどのやわらかい糸を全てにおいて手作業によって密に織り進めていき、強度を強めていくのです。
機械で簡単に作ることもできる時代でも手織り生地のカディにこだわる理由は、
やわらかさこそ吸水性や速乾性を生むと実感しているから。
手仕事だからのハンディもありますが、それを上回る良き点がある。
そこをkapuwaは大切に考えます。
次に、ブロックプリントの染料飛びやプリント不良に関してです。
kapuwaのオリジナル柄は押すのが難しく、
毎回専属の方が率先してプリントしてくれています。
ですが、若手の職人やプリントしはじめの手が慣れていない時や、
難しい工程のときはどうしてもアラアラさんが出てしまいます。
また、雨が降ったらプリントは即中止せねばならない中、
急いでプリントをすると染料落ちも出てきます。
湿度が高く布がカラッと乾かないと色が染まらないのです。
湿度と気温により毎時間染料の配合を変えていかないといけないため、
わずかな気候変動や急な天候の変化で色のエラーは起こってしまいます。
急がないとと無理やりプリントを進め、大切な生地を無駄にしてしまったというとても残念なこともありました。
さらに、ブロックプリントの工場も職人も減っているとデザイナーAIKOは言います。
理由として機械プリントの技術が発展したからだと。
ブロックプリントで栄えた街もブロックプリントをやめてしまい、
ブロックプリントに似せたシルクスクリーンの工場に変わっているところが増えているそう。
そんな中でも、kapuwaのブロックプリントの工場は20年前と変わらず、
ずっと職人を抱え、途絶えることなくプリントをしています。
今もなお若手は増え、仕事を求めて日々新しい人が訪ねてくるそうです。
そして、ここ最近は街外れにブロックプリントだけを行う新社屋を建て、
田舎の街でのんびりと牛が歩くのびのびとした環境でプリントしています。
kapuwaの工場の職人たちは、現代のシステマチックな機械を知りつつ、
伝統技法に誇りを持ち、自身の手を動かし続けています。
そこに感銘を受けた若手も日々精進しているそうです。
インドでもできるだけアラアラが出ないよう、
ベテラン職人はジョイントラインがわかりにくい細かい柄や主に第1色目の重要なところを担当し、
2色目以降を若手が押すなどの工夫をしているそう。
一方、おじいちゃん職人は一人でできる一色のプリントをゆっくりと押すなど、
日本のお客さまを想い、作業を進めています。
インドの工場も、歩み寄り、努力してくれている。
日本で販売するのだから、日本の基準でと葛藤することもしばしばありますが、
インドの伝統技法を扱うブランドとしては、私たちこそ歩みよらないといけない課題だと感じます。
お互いを理解し、尊重しあい、共に精進できたらと思っています。
✳︎
アラアラさんがスタートして3年。
改めてデザイナーAIKOに聞いてみました。
3年前、ハンディクラフトを使う裏側で、
日本の基準で考えたときにB品問題を抱え、隠さないといけなかった現実が解消され、
前向きにものづくりをしていけるきっかけになりました。
手仕事だから100点は取れないかもしれないけど、商品に対する思いと、それぞれの店への想い。
職人たちへの想いがいいバランスで進んでいけるよう、頑張っていきたい。
長年現地で手作業を見ていると、ブロック風に作られたシルクスクリーンも、
カディ風に作られた機械織りの生地もすぐに違いがわかる。
似てるけど全く違う。
どうしても人の手が作り出した素朴な素材じゃないと。
出来上がりのシルエットも全体を並べた時の凛とした佇まいも全く変わるから。
だからこそB品と言われたものを捨てることもできずに溜め込んできた過去がある。
もちろん商品は一枚も捨てたくない。
大量生産大量消費と言われる現在、こんなに悩み考え作ったものを、
一からプリントの工程縫製の工程、仕上がりを毎日工場と連絡取りながら作り上げたものを捨てることはできない。
でもアラアラのイベントが始まり、アトリエで眠る商品が少なくなり循環している感じがします。
みんなで決めたことがここまで毎年続いていることに、
そしてお迎えしてくださるお客さまに心から感謝しています。


✳︎
商品に誇りを持っている私たちkapuwaスタッフの想いとして、
スタッフが手書きでアラアラ箇所を記入し、この用紙もお持ち帰りいただいています。
インドの素晴らしき伝統技法を一枚でも多くお持ち帰りいただき、
ご愛用いただける場を今年もいただけることに、感謝しながら。
一枚一枚が、想いを運んでいると感じながら。
最後に。
カディを生業とするカディ村は、家族で生地を織ります。
家族みんなで一つの工程をこなしている感じで、ライフワークとなっています。
小さい頃から両親の仕事を見て育ち、手伝いから始まり、その後その仕事を受け継いでいきます。
kapuwaの代表とも言えるモスリンも一家全員で作ってくれています。
モスリンは大人気なので、最近は親戚の方も手伝ってくれているそう^^
kapuwaのお客さまおかげで大きなお家が建てられたり、娘さんをお嫁に出せたりしたそうです。
遠く離れたインドで、
kapuwaに関わる職人たち、そのご家族が笑顔になっているということを
この場でお伝えさせていただけましたら幸いです。
kapuwaの取り組みに、ご理解、ご参加いただくみなさま、
いつもありがとうございます^^
——–SHOP INFO——–
藤沢店
神奈川県藤沢市南藤沢21−1 小田急湘南ゲート/2階
Tel:0466-52-5494
OPEN: 10am-8pm
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室町店
東京都中央区日本橋室町1−5−5 コレド室町3/3階
Tel:03-6265-1140
OPEN:
Mon-Fri 11am-8pm
Sut-Sun: 10am-8pm
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大阪店
大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神梅田本店/7階
Tel:06-6345-0240
OPEN: 10am-8pm
—– <旅するkapuwa POP UP SHOP> —–
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8月6日(水)-12日(火)
<初>大丸福岡天神店 2階 イベントスペース
福岡市中央区天神1-4-1
営業時間:10:00-19:00
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8月13日(水)-18日(月)
熊本鶴屋 本館2階 イベントスペース
熊本県熊本市中央区手取本町6−1
営業時間:10:00-19:00 (金土のみ19:30)
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8月20日(水)ー26日(火)
京都大丸 3階 イベントスペース
京都市下京区四条通高倉西入立売西町79番地
営業時間:10:00-19:00
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8月27日(水)ー9月2日(火)
<初>新宿高島屋 7階 イベントスペース
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号
営業時間:10:30-19:30
※最終日は18時閉場
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※スケジュールは急遽変更となる可能性がございます
※最終日の営業時間が変更となる場合がございます。
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