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kapuwaのはじまりVol.1 〜BLOCK PRINT編〜

2024.11.24

こんにちは。

 

 

 

今週から、”kapuwaのはじまり”というタイトルで、

kapuwaのルーツや、ものづくりにおいて大切にしていること、

そして、わたしたちが伝えたいことをここに綴っていきたいと思います。

 

 

 

kapuwaといえば、「色・柄・プリント」

 

 

kapuwaはなぜ、インドの伝統技法、

ブロックプリントにこだわるのか。

 

 

 

 

デザイナーはいいます。

 

 

「ブロックプリントだからこそ、絵が描ける。

デジタルだったら、きっと描けないと思う。」

 

 

ここが、kapuwaのはじまり。

 

 

 

 

遠く離れたインドで、わざわざ手間暇かかる技法を取り入れる意味を改めて考えてみる。

 

 

アパレルメーカーに入社後、デザイナーとして勤務をしてまもなく感じた違和感。

 

”本物の生地ってどんなだろう?”

 

そんな思いをもち、デザイナーが単身インドに渡り、そこで出会った技法がブロックプリント。

 

 

そこには、知らない世界がありました。

 

 

 

 

ブロックプリントとは、

 

染料がゆっくりと染み入ったグラデーション。

人の手で押されるからこその優しい線。

重なり合う色の絶妙な混ざり具合。

色の重なりと混ざり具合から生まれる特有の滲み。

シンプルな染め部分も水彩画のような美しい濃淡。

 

そこには

「表情」が存在していた。

 

機械では決して作ることのできないもの。

 

 

 

そして、心惹かれたのは、働くスタッフの「表情」

 

 

 

 

「働く」ことが生きること。

これが当たり前の世界。

 

 

デザイナーが出会ったひとつのインドの工場には、笑顔で働くスタッフで溢れていました。

それが、いまだに共にものづくりをしている工場です。

 

 

ジャイプールから少し離れた村にあり、穏やかな気性の人々が暮らしているそう。

 

お店に到着するまで、各技法ごとにプロフェッショナルな現地の職人が存在し、ものづくりが行われる。

 

カディ生地はジャイプールからも遥か離れたコルカタで手で織られ、時にラクダやリクシャに乗って運ばれる。

 

国民性の違いや、多くの人が携わっているからこその問題も多々あるのですが、

共に課題を共有し、話し合う機会は常に持っている、言いたいことは言いあえる。そこが強み。

 

 

 

 

木版職人は、シダの木の一種を器用に扱う。

 

 

 

丸太をスライスし、木版に転写。

転写に3〜4日、そこから彫り進めること3〜4日。

 

釘のような金属の器具を使い、木の棒でトントンと軽快かつ緻密に彫っていく。

 

 

 

シダの木は適度な重みがあり、掘る時は柔らかく、オイルに漬け込むと固くなると木版には最適な木。

 

デザイナーは、職人が手彫りすることを想像しながら柄を描く。

”デジタルでないからこそ、制限がある”

その中で最大限を追求しながら絵を描き進める作業がとても好きだそう。

 

 

ブロックプリント職人は若いスタッフも多い。

木版は一色につき一版が必要で、一版ごとに担当がつき、10メートルの布に次々と押していく。

 

 

 

木版も大切な木をいただくわけなので、有効に使用したい。

50年使えるからこそ、技法を用いた道具は大切に守る。

kapuwaの木版はほぼインドにあり、いつでも使えるようにしている。

ここもkapuwaが大切にしていること。

 

 

 

 

プリント職人たちが押しやすさや、繋ぎ目のジョイントポイントのことも視野に入れながらデザイン。

それが形となって届いたとき、遠く離れたインドど繋がっていると感じる。

 

共に、ものづくりをし、技法を守り、共有できていると感じる。

 

 

 

 

そして。

風と天気を読み、色を作るカラーマスターの存在。

 

kapuwaは色落ちしにくい特殊な染料を使用。

乾かすと新たな色が出てくる特性に加え、日照時間や湿度で染色が変わっていくという難しい条件で作られている。

そのため、毎日の天候に合わせ、都度調合していく必要がある。

 

 

鮮度が命となる特殊染料。

鍋でコトコト煮熟、出来上がってから1週間以内に全てのプリント工程を完了させる。

 

 

 

 

 

 

 

木版には小さな穴。色持ちが良くなるよう穴に染料を染み込ませた綿を詰める。

綿から染み出す色の濃淡、木版を引き上げる際に生地が吸い付く度合いで表情を作る。

 

 

 

 

ちなみにプリントする際の枠、アウトラインはベテラン職人が担当。

後に続くスタッフのガイド役なんだそう。

 

商品がはるばるインドから届き、スタッフが商品を手にするとき。

「ここ、染料が滲んでる、あれ?ここだけ色が薄いね、押したの新人かな?」

と笑いながら話すことも。

 

インドも若手に仕事を任せ、育てているんだなとなんだか心がポカポカ。

生地一つで、たくさんの想像をしてしまう。

 

 

柄を描き、服にすることは、多くのブランドさんも展開していますが、

全ての柄がオリジナルで、木版から作るブランドはそうないと思っています。

 

 

だからこそ、大切に、お届けする。

スタッフの想いもそれぞれ。

 

スタッフが着る服を選ぶ時もそれぞれ。

ジョイントライン(プリントの繋ぎ目)推しのスタッフもいれば、

掠れと滲みが好きで、あえて個性が強いものを好んで選ぶスタッフも。

 

 

お客さまから、常に手仕事のものに囲まれて仕事ができる環境に、

「幸せな仕事をしているね」と言われたスタッフも多くいるようです^^

 

 

 

✳︎

 

 

 

kapuwaのなかでとても大きな存在である技法、

風と天気を読みながら押し進める、ブロックプリント。

 

光が差しこみ、風の通る空間で笑顔でものづくりをする。

何より楽しく働く。

 

自然がもたらす素材で作るからこそ、そうでありたい。

 

ものづくり全てに関わるスタッフが自然に感謝をし、笑顔でいること、

これがインドにはありました。

 

だからこそ、kapuwaはインドでものづくりをしていくのです。

 

 

 

今や機械で簡単にものづくりができる時代。

 

電気も一切使わず、ものづくりをするインドの素晴らしき伝統技法を大切に思い、

kapuwaの想いを伝えていけたら。

 

 

これからも人の心や記憶に残る、

時に笑顔や力、癒しや慰めが必要なとき、

kapuwaの服がみなさまのお手元にあれば嬉しいと思います。

 

 

 

✳︎

 

 

 

 

ブロックプリントに関しては、過去記事もぜひご覧ください♩

 

kapuwa blog

 

<オンリーワンの風合いを楽しむ、kapuwaのブロックプリント>

 

 

 

 

 

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